神戸YWCA夜回り準備会のブログ

神戸YWCA夜回り準備会(仮)のブログです。詳しくはウェブサイトをご覧ください(https://www.kobe.ywca.or.jp/top/activities/regional/yomawari/)。

「退院すると帰る家がなかったら」

 野宿の方で,病気で入院している方にお配りしているチラシです.

退院すると帰る家がなかったら

1 私達は神戸YWCAの夜回りや昼回り(病院訪問)で住む家のない方のお手伝いをしています.解決するのはあなたです.私達はお手伝いです.

2 生活保護で入院している場合,退院後も働いて暮らせるようになるまで保護が続きます.ただし,今後も保護を希望する方は住む所を見つける必要があります.

  • ケ−スワ−カ−に「面倒見るのは入院中だけ」といわれても心配することはありませn.生活保護法にそのような決まりはありません.
  • 更生センタ−のワ−カ−が担当の場合は,退院すると更生センタ−に戻ることになっています.どうしても施設でくらすのが無理な場合,ケ−スワ−カ−に相談できます.

3 アパ−トなどで保護を受けると毎月4万円以下の家賃(家賃と同じ額)と約8万円(年齢によって違います)の生活費を受け取れます.施設(更生センタ−など)で暮らすこともできます.決まった仕事があれば1泊50円,200円の施設(兵庫荘,磯上荘)もあります.

  • 新しく,アパ−トなどで生活をはじめるときは,布団代約2万円,家具什器代約4万円が支給されます.

4 住むところを確保するには,退院後に,(1)施設(更生センタ−等)に入所する.(2)ドヤに泊まる.(3)アパ−ト,文化住宅に住む.(4)市営住宅,県営住宅に住む,と言った方法があります.

  • (1)更生センタ−(3階)に入所する.

 寝る場所と食事が保障されます(生活保護).部屋は4人部屋か6人部屋です.(人付き合いの嫌いな人にはつらいかもしれません.)作業や掃除当番等の生活訓練を受けられます.小遣いはあまりありません.食事が出るので,自炊せずに済みます.生活の様子によって,アパ−トへの転居(敷金を出してもらって)もできます.公営住宅にも(当選すれば)入れます.

  • (2)1泊1300以下のドヤ(簡易宿泊所)を住所にする.

 一番簡単(保証人・敷金が要らない)ですが,空きが少ないので,探すのが大変かもしれません.台所がないと自炊できません.狭い所が多いです.中山手にあるカトリック社会活動神戸センタ−(電話 271-7248)に相談すると紹介してもらえるかもしれません.

  • (3)家賃4万円以下のアパ−ト,文化住宅,ワンル−ムマンションを借りる.

 自炊することになります.敷金や,不動産屋の仲介手数料が家賃1ヶ月分(約4万円)必要です.そのほか,印鑑,住民票や保証人,場合によると写真が必要です.住民票は神戸になくてもかまいません.写真も簡単に撮ることができます.最近は申請すると敷金や手数料は(社会福祉事務所から)出るようになりました.後払いになるので,入院中にいくらかでもためておくと,楽です.役所(福祉事務所)に敷金を出してもらえば,アパ−トを借りるのは楽です.申請してみましょう.保証人がない場合,3万円出せばなってもらえます.この費用は役所から出ません.借りることもできますが,返すのが大変です.保証人が見つからない方は日用品費から貯めておいて下さい.

 広いところに住めます.抽選なので,あたりやすい場所は不便なところになります.時間がかかります.市営住宅は奇数月初めに常時募集.県営住宅は5月と10月に募集があります.神戸市,兵庫県に住民票があれば申し込めます.カトリック社会活動神戸センタ−に相談すると,色々教えてもらえます.担当のケ−スワ−カ−が相談に乗ってくれます.

 出来るだけ,自分でも部屋を探しましょう.判らないことは聞いて下さい.アパ−トに住みたい方は,早めに相談して下さい.むつかしいこと,困ったことは相談して下さい.