神戸YWCA夜回り準備会のブログ

神戸YWCA夜回り準備会(仮)のブログです。詳しくはウェブサイトをご覧ください(https://www.kobe.ywca.or.jp/top/activities/regional/yomawari/)。

報告書を発送しました!

こんにちは!

 

今年3月、夜回り準備会の報告書が完成しました!

 

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活動報告書vol.16です!

vol.15に比べて4ページ増の、計16ページとなっています。

 

主な内容は

  1. 「意地悪な街」写真紹介
  2. 夜回り活動報告
  3. 「更生センター」訪問記
  4. 神戸ソーシャルブリッジ
  5. 灘中高生訪問感想
  6. 参加者の声
  7. 会計報告・寄付寄贈報告

となってます!「まだみてないよ」という方はホームページから確認くださいね。

www.kobe.ywca.or.jp

巻頭特集、「意地悪な街」写真紹介はホームページにもありますが、こちらはこの年に撮ったものを載せています。

 

2020年になっても、野宿されている方を狙った事件がありました。

こういったベンチはなぜあるのか、そんな糸口からでもいいので「なぜ野宿する人が排除されるのか」を考えてみてください。

 

ちなみに、未掲出だった vol.15も掲載しています!

 

そして今月、ご支援いただいた方への発送作業をようやく終えることができました(みんなに届け~!)。

 

報告書の作成にあたってご協力くださったみなさま、ありがとうございましたm(_ _)m

灘の高校生のご訪問を受けました。

こんにちは。

 

今月初め、灘の高校生とご訪問を受けました。

以前、灘の先生と夜回りメンバーとの間できっかけがあり、今回お話をさせていただくことになりました。

 

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神戸YWCA分室にて高校生をご招待

 

当日は分室で代表の野々村を中心に、様々な話題についてお話しました。みなさん熱心で本当に感激です。

率直な意見交換ができ、大変良い機会でした!

神戸市更生センター、更生援護相談所訪問

7月に「更生センター」を訪問しました

先日、夜回りのメンバーで「更生センター」というところに行きました。生活保護を受けられている男性に寝床と作業訓練を与える神戸市の施設です。生活保護に関係なく、生活に困った方へ向けた無料一時宿泊施設の「更生援護相談所」も入居しています。

【更生センターのストリートビュー

 そもそも、なぜ行くことになったかというと、ここが公的な支援の中核となっているからです。これから紹介しますが、ここには市内を計画的に巡回して野宿をされている方の相談に応じる巡回相談員がいるのです。私たちの日常の訪問活動に通じる部分があります。また、野宿をされている方らにとって医療を受ける接点にもなっています。施設の状況を見学して、神戸市のスタンスがどうなのかを感じることができると考えていました。

それともう一つ。今話題の、特別定額給付金はその受給にあたっては住民票が必要で、野宿をされている方に大変不親切です。そういったところへの対応へのヒントにならないかとも思っていました。

訪問にあたって

訪問に際して事前に電話にてアポを取りました。火曜日以外の平日なら見学が可能とのことなので7月上旬で調整し、訪問日を決定しました。

なお、以前も訪問していたので、2回目の訪問となりました。

 

yomawari.hatenadiary.org

当日は所長の村山さまからお話をいただくとともに更生センター、更生援護相談所の内部を案内していただきました。こちらは合計7名での訪問でした。以下、聞き取った内容を記します。

1-更生援護相談所(建物の一階部分)

社会福祉法による無料一時宿泊施設です。昭和56(1981)年10月に現在の建物が設置されました。戦後すぐからの活動実績があるとのことです。このような施設は阪神間では神戸市だけなので周辺市町の野宿をされている方も受けいれています。

「自立更生への各種相談・医療相談、必要に応じて衣類交換や入浴(シャワーのみ)、散髪などの業務を行っている。」(所長さま談)

  • 相談所の体制(更生センターと兼務)
    所長、ケースワーカー2名、更生事務員12名(3名で4班を形成し、交代勤務、日勤、夜勤、休暇を繰り返し、24時間をカバーする。)、看護師(週4日昼間に待機。)。
    内科医が週二回(火曜木曜の午後1時半から1時間)医療相談。
  • 宿泊

    野宿をされている方などを一泊単位で受け入れる。夕方17時から翌朝8時まで(雨天などの場合は昼間にも滞留を認めることがある。)。
    宿泊場所は大部屋に二段ベッドが並ぶ。和室もあり、なんらかの事情のある方の為に使用。

  • 食事
    ぶどうパンあるいは食パンが夕方入所時に提供される程度。衣服は必要に応じて、寄贈品を支給。
    飲酒は禁止なので、醒めるまでは受け入れない。
  • 移送相談
    移動のための交通費援助のこと。相談所が困難状況を聞き取ったうえで、移動支援として認められれば切符の現物を支給。姫路・京都間で、現金では支給しない。姫路から以西は姫路市役所の担当部署に相談、京都以東はJR京都駅に近い下京区区役所に相談する。以西であれば九州までつなぐことは可能。
  • 調査と巡回
    更生援護相談所のほかに神戸市の巡回相談員が2名いて、市内を計画的に巡回し、野宿をされている方の相談に応じる。更生援護相談所の職員もパトロールする。必要に応じて、NPO法人「神戸の冬を考える会」につなぐ。
    毎年8月、ホームレスについて一斉調査をしている。市内での野宿をされている方の状況を調査。
  • 特別定額給付金の受給に際して
    住民登録のある住所宛てに申請書が届けられることになった関係で、対応を迫られた。結果、当相談所に連続して数日宿泊し、本人確認をした上で住民票のある役所に本人が連絡し、この相談所宛に申請書を送ってもらうことが認められた。それを受け取ったうえで本人が申請手続きを進める。住民票が抹消されている場合、本人確認をし区役所に住民登録が可能か相談する。

「すべての方に受給してもらうという考え方で取られた便法である。」(所長さま談)

2-更生センター(建物の3階部分)

生活保護法による更生施設です。入所施設であり、宿泊施設ではないという点で、更生援護相談所と一線を画しています。最近で一番長くなった方では6年だそうです。1954年に兵庫県から移譲され、1981年に現在の場所になったとのことです。女性を受け入れないのは相談所と同様です。

  • 部屋
    大部屋方式で現在の総数から一部屋3人となっている。現在の入所者数は18人ほど。
  • 設備
    食堂(朝、昼、晩の提供)、娯楽室(テレビがある)、浴室(湯舟がある。)。
  • 生活扶助
    生活保護法により「生活扶助」を現物支給。日用品、衣服、定期的な散髪、医療、食事など。
  • 作業訓練
    更生指導の一環として、就労意欲を高めるために作業訓練を実施。内部作業(施設の清掃など)、外部作業(公園などの清掃作業、除草など)。一定の労賃が支払われ、個人の手元のお金になる。
  • 就労支援
    就労支援員による支援活動。

コロナウイルス感染拡大に関係した対応

  • ネットカフェが休店したが、更生援護相談所ではこれに伴う宿泊希望はなかった。
  • コロナウイルス感染が広がり始め市の様々な関係施設が閉鎖されたとき(3月か?)、当所も閉鎖するとの張り紙が掲示された。ただ、実際は閉鎖していない。
  • 更生センターでは、居室の一番奥の部屋をコロナウイルス感染者が出たときに収容する部屋として確保している。

おわりに

更生センターは、男性のみを受け入れている施設です。戦後からの経緯の中で女性への支援は想定に入っていないからです。現在ではケースとして発生することもあるので、別途の兵庫県の施設(女性家庭センター・鷹取)を案内しているとのことですが、最近の利用の実状としては20名台の利用であるとのこと。

とはいえ、更生センターは大部屋、二段ベッドとなっていて個室はありません。男性であっても若い世代には受け入れられないのではないかと思いました。コロナでネットカフェが休店しても、宿泊希望がないというのは、ある意味うなずけます。

今後も更生センターについては注視していきたいと思います。訪問時に撮った写真や、訪問した方の感想など後日掲載できればと思います。

新プロジェクト、始まります!

このたび、神戸YWCA夜回り準備会(仮)は、神戸ソーシャルブリッジさまとともに、「ブリッジプロジェクト これからの活動・広報戦略のための活動理念の整理・言語化にチャレンジ!」を行います。

プロジェクト期間は2020年10月から12月までです。詳細はプロジェクトページをご覧ください。

 

プロジェクト紹介ページ(神戸ソーシャルブリッジさまのサイトです)

socialbridge.city.kobe.lg.jp

 

思えば、来年の1月17日で阪神淡路大震災が発生してから26年となりますね(ちなみに私は当時まだ生まれてなかったですね…)。 

 

本プロジェクトは、神戸ソーシャルブリッジさまのメンバーの方と、これまでの活動を振り返り、現在地を確認し、これからの活動への共通認識を作り上げるものです。

 

これを機に夜回り準備会(仮)での新しい一歩を踏み出したい、と思っています!

ぜひご参加ください!!

ブログ、復活します。

 

長らく止まっていたブログですが、先日のミニミーティングで「発信が必要。まずはブログを復活させよう」ということになりました。

ぼちぼち書いていきますので、どうかよろしくお願いします。

第27回全国地域・寄せ場交流会(7/24-25)のご案内

 今年の「全国地域・寄せ場交流会」は、7月24・25日の2日間、神戸(明石)で開催されます。神戸YWCA夜回り準備会のメンバーも、実行委員会に参加しています。下記に案内を掲載しますので、関心のある方はお問い合わせください。お問い合わせは、下記の神戸の冬を支える会のメールアドレスのほか、夜回り準備会yomawari[at]kobe.ywca.or.jpまでお寄せいただいても大丈夫です。


<以下、案内>

全国のみなさま

たいへん遅くなりましたが、27回目の「全国地域・寄せ場交流会」のご案内をさせていただきます。

唐突ですが、15年前みなさんはどこで何をしておられましたか?

ご存じのとおり、15年前の1995年は、「阪神淡路大震災」が発生した年でした。その頃からすでに、全国地域・寄せ場交流会に参加されていた人もおられるでしょうし、その頃には「寄せ場」という言葉自体を知らなかったという人もおられることと思います。神戸における本格的な野宿者支援は、1995年の大震災の支援のなか、全国の仲間からの支援で生まれてきたものです。全国地域・寄せ場交流会の神戸での開催は1998年、2005年に続いて3回目となりました。

15年という時間は確かに短い時間ではありません。寄せ場の運動や野宿者の運動を取り巻く状況だけでなく、日本の社会状況もずいぶんちがってきているように思います。今回で27回目の全国地域・寄せ場交流会となりますが、寄せ場交流会が始まった26年まえは言うまでもなく、15年まえともちがってきていることが多くあるかもしれません。そんな中でも全国各地の多くの仲間のみなさんがそれぞれのちがいを認めあいながら、それぞれの経験交流をとおして問題意識を深められたらと願っています。

ご参加については、同封の参加申込書にご記入いただき、ファックス・メール・郵送で、7月10日までに到着するようご返送下さい。
それでは、明石でお会いできるのを楽しみにしています。

第27回 全国地域・寄せ場交流会実行委員会
 神戸市中央区中山手通1−28−7
神戸の冬を支える会 内
TEL :078-271-7248 FAX :078-271-3252
E-mail:kobe-fuyuあnifty.com

メールは「あ」を「@」に置き換えてください。

※申込用紙などについては、下記URLから取得してください。

http://www.kobe-fuyu.org/2010_yoseba-koryu-kai/kobe-yoseba_2010_annai.html

お申し込みは、宿泊施設の関係もありますので、7月10日の締め切りを厳守してください。

夜回り報告書vol.5できました!

今年も夜回り準備会で報告書をつくりました。
少人数で(印刷以外)ほそぼそとつくっています。
下の記事(12/25分)は、その報告書の記事からのものです。


手に入れたい方は、プロフィールのメールアドレスまでご連絡ください。
手に入れた方からの感想&カンパ、お待ちしています☆